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「鬼龍院花子の生涯」

この映画は冒頭のシーンから驚愕した。
殺人の事件現場から物語は始まる。
警察官に被害者の家族であると告げ、現場に入る。名前を問われた夏目雅子が、
「鬼龍院松恵です」
と答える。
は? 鬼龍院花子じゃないの?
てっきり、夏目雅子の役が鬼龍院花子だと思ってた。

そのあと、「あ、そういうことね。二代目花子を継ぐのね」と思ったのだが、それは別の花子が出てきて打ち破られる。

物語を簡単に説明するのは難しい。
その夏目雅子演じる松恵は養女である。養女として、侠客である鬼龍院政五郎(鬼政)のもとにやってくる。

その当時を演じているのが、子役時代の仙道敦子が務めている。これが良い演技をするのである。ご存じの通り、その後、仙道敦子は緒形拳の息子、緒形直人と結婚し、メディアには出なくなる。本当にもったいないと思う。

鬼政には妾がいた。
正妻である歌(岩下志麻)の他に、離れに住まわせている。
舞台は高知県であるが、高知県は闘犬が盛んである。そこでいざこざになった相手がいた。物語の最後まで、その相手末長との抗争が続いていく。

末長の家にいた女中つる(佳那明子)を鬼政はぶんどってくる。そのつるが産んだのが花子である。ちなみに、この佳那明子さんという女優さんは、今大変な大病を患って、大変だというのをテレビで放映していた。

鬼政というのは非常に魅力的な人である。
高知を代表する大侠客な割に、単純な性格であり、人懐っこく、義理人情に厚い。
あるとき、御前と呼んで慕っている人物(丹波哲郎)の依頼で労働運動の仲介を頼まれる。労働運動家である、田辺は当然末端の労働者のために働いている。要するに資本家側の手下としてやってきた鬼政は感化されてしまう。そして、侠客を畳んで、社会運動をすると言い出す。
御前は、鬼政と敵対している末長の両方の世話役として存在していて、二人はその走狗なのである。
そこで鬼政はすっぱりと御前と袂を分かつ。
この辺りも気持ちが良い。

ところが、そうして田辺を自分の配下に置こうと思っていたのだが、田辺と松恵ができていることが発覚する。「裸に引き剥いて松恵と田辺ができているかどうか見る」と鬼政は大騒ぎするのである。松恵の潔白を証明するために、田辺は指を詰める。

あまり書きすぎてもなんなんで、筋についてはあまり書かないが、すったもんだあったのち、田辺は死んでしまう。
田辺の父親の元に、お骨を分けてもらおうと、松恵は行くのであるが、「やくざもんの娘にやれん」とものすごい剣幕で父親は拒否する。そこで、「なめたらいかんぜよ」という、本当に流行語になった台詞が飛び出すのである。

この映画のすばらしさは、まず第一にあげられるのは役者陣の演技のすばらしさだ。夏目雅子自身、映画の役を勝ち取るために、監督である五社英雄の元へ、直談判に行ったらしい。
それだけ熱のある演技で皆楽しんでいるのがわかった。
岩下志麻といえば、「極道の妻たち」のイメージがあるので、どうしてもああいう演技をしてきた女優さんのイメージがあるが、迫力のある演技は、この映画が初めてだそうだ。
ものすごい貫禄のある演技をしている。初めてと聞いて本当に驚く。

そして鬼政の性格である。豪放磊落を絵に描いたような性格であり、見ていて楽しい。めちゃくちゃなのだが、どこか憎めない性格だ。
松恵とは血がつながっていないとはいえ、物語が進行するに従い、親子以上の親子関係になっている。唯一の理解者である共言える。物語のなかで、血のつながっていない松恵に手を出そうとするのであるが、松恵が自殺をして止めようとする。そうすると、妙にシュンとしてしまう。そんなかわいげのある男だ。

ここまで書いてお気づきだろう。
どうして「鬼龍院花子の生涯」というタイトルなのか。一応、花子の一生を描いているのであるが、中心はどうしたって、松恵と鬼政の話になってしまう。
映画も小説も、物語とタイトルを一本で結んで完結すると思っている。そう考えると、この話はよくわからなくなるのである。

町山智浩によると、編集がものすごいことになっていて、一見すると話がつながらないところがあると言う。私が見たところ、それはないと思う。たぶん。
ただ、描写だけの説明が多いので、少し考えながら見なければわからない部分もある。ちょっと考えればわかる。

セットもすごい。
八〇年代の映画なので、異様に金をかけている。それだけで、豪華な感じが出ている。これだけでも見ておいた方が良い。

公開当時、映画館に来たのは、おおかた女性であったらしい。今の女性に当てはまるかどうかはわからないが、是非見てみたらどうだろう。
テレビでよくやったので、「まあいいか」と流してしまいがちだが、見てみるととても面白いよ。
原作 宮尾登美子
監督 五社英雄
脚本 高田宏治
出演者
鬼龍院政五郎(鬼政):仲代達矢
鬼龍院松恵:夏目雅子
松恵の少女時代:仙道敦子
鬼龍院歌:岩下志麻
鬼龍院花子:高杉かほり
つる:佳那晃子
牡丹:中村晃子
笑若:新藤恵美
手下:室田日出男、夏八木勲、佐藤金造、アゴ勇、益岡徹、松野健一
田辺恭介:山本圭
近藤:役所広司

末長平三:内田良三
秋尾:夏木マリ
三日月次郎:綿引洪
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どんな映画が好きか。

たまに、自分がどんな映画が好きかと考えます。
私は結構変わっているのかもしれません。

物語重視というよりも、映像重視の傾向があります。映画の物語はもちろん意外性のある作品もありますが、たいていは展開が読めてしまいます。物語を重視しながら、映画を見ていると途中で飽きてしまうのです。だからか、映像美というか、映像が凝っているものが好きです。もちろん、物語が好きな作品もありますけどね。
映像がすばらしい作品が好き、といっても、芸術的な造形が深いわけでもないので、直感的に「ああ、このシーン好きだな」というものがあると、それだけで好きになってしまいます。
だから、北野武作品なんか、結構好きです。「ソナチネ」とかいいですね。
初めて映画を映画として意識して見たのは、スターウォーズです。エピソード6を千葉市にある映画館で見ました。小学生の頃の話です。圧倒的な映像に感化されました。それまでも、アニメ映画は見ていました。「君の名は」のように十代向けの映画ではなく、東映アニメ祭りです。
今でもスターウォーズの物語や設定を云々するのがあまり好きではありません。ジェダイがどうのこうのよりも、最新の技術の見本市だと思っているところがあります。

シンゴジラもそうでした。あの会議シーンというのは、ゴジラの置かれた設定をいかに効率よく観客に渡すか、それも違和感なしに、というところから作ったシーンだと思っています。実際どうだかわかりませんけど。怪獣映画の説明調のセリフはどうしても冷めてしまいますから。あの映画はゴジラを見るための映画だと思っています。だって、「シン・ゴジラ」ですから。「対策室」という映画ではないのです。

次はそんな映像美の作品を一つ紹介します。

テストとご挨拶

どういう風になるのかテストです。
ブログのデザインを変えてみたのですが、使用制限がない場合、背景の画像変更してもいいんでしょうかね。わからないことがたくさんあります。
このブログでは、普段見た映画の感想書いていくものにしたいと思います。
他にも2つブログをやっているのですが、1つは雑記ブログでもう一つは読書の感想書いているブログです。
映画の感想はもともと雑記ブログで書いていたものです。ごちゃごちゃしたので独立させようというのが今回のブログの意図です。
もしかすると英語の記事をそちらから移動させるかもしれません。というより移動させようと思っています。
ボチボチとやっていくのでよろしくお願いします。

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